サウンドミートin東日本2022 宮城stage

 

いつもブログをご覧いただきまして、
誠にありがとうございます。

 

10月2日にSound Meet in東日本
宮城ステージへ参加してきました。

今回も恐縮ですがenergyboxコースの
音質審査を担当いたしました。

 

審査基準は
演奏する楽器の種類や人間の声が
リアルに再現されているかどうか。

この1年ほどで
エントリー車のレベルが上がり
審査が大変になってきました。

そこで、今回は
審査項目にそった採点はそのままに
最終的な判断基準は下記のとおりと
させていただきました。

①1曲目Sun & Waterにて
聴きわけのむずかしい楽器を選び

正しく鳴っているかの確認。

②2曲目It’ll never Happen Againにて
ボーカルのLady Blackbirdさんが
浮きたつように歌っているかの確認。

1曲目が正確な音に近いほど、
2曲目の審査ポイントがリアルに
確認できるように考えました。

採点で上位のお車はほぼ大差がなく
順位をつけるのが難しくなってきたので
あえて曲も難しくしたという流れです(汗)

 

課題曲1Sun & Water

じつは弦楽器のソロ演奏時には
ビオラという楽器が使用されています。

このビオラがポイントでした!

正確な再現ができていないと
バイオリンやチェロのように聴こえます。

試聴させていただくと
バイオリンのように聴こえる車もあれば、
チェロのように少し膨らんだ中低域の
お車も多い印象でした。

チェロとビオラの音の違いは
本楽曲の出音だけでは正確な判断が
むずかしいと思います。

正確な音が確認できる
リファレンス機材も絶対に必要です。

全体的な音のバランスが良いことは
最低条件となりますが、
一番ビオラに近い音を奏でたお車を
上位候補といたしました。

弊社試聴室では・・・
ビオラの音像の位置と高さが
空間に見えるように浮かびあがっています。

演奏により、わずかに体を左右に動かす
演奏風景が再現されています。

 

チェロとビオラは出音の判断が難しい理由

チェロとビオラは弦のチューニングが
同一なので音が似ています。

ビオラという楽器は
演奏者の体格や持ち方の好みにあわせて
楽器の大きさにある程度の違いが
認められて制作されているようです。

そうなるとチェロとビオラの違いは
弦の長さと楽器の胴体サイズの違いにより
生み出された直接音と間接音の
比率の違いくらいしかないことになります。

違いを明確に判断することが
むずかしい楽器ですので
こちらも参考にしてください。

 

 

課題曲2:It’ll never Happen Again

1曲目の楽器の胴鳴りがリアルに再現され
楽器の胴と弦との正相・逆相の時間差も
正しい再生になり全ての位相がそろうと、
ボーカルのLady Blackbirdさんは
『顔の大きさから口の大きさまで
身体の上半身が見える
程のリアルさで、
前面に浮き立つように歌っているのです!』

ボーカルが浮き立つように聴こえると
弦楽器の音は正解を導き出している
可能性が高いと判断できます。

この楽器の低音を理解できずに調整すると
弦と胴の正相逆相の音量バランスは
崩れて、音の拡散する方向は曖昧になり、
ボーカルも弦楽器の音像も他の演奏者と
横ならびに感じられてしまいます。

音にリアルさを失い
平面的な音楽再生になります。

こちらのブログも参考にしてください。

 

■energybox Aコース(2WAY以下)
1位:MAZDA3

オーナー:Mさま
施工店:ユーズダイナー

とても2WAYとは思えない鳴り方でした。

弦楽器の音も良く、ナビの性能に驚いた
すばらしい一台です。

 

■energybox Bコース(3WAY以上)
1位:ヴェルファイア

オーナー:Sさま
施工店:サウンドワクイ

審査項目のすべてが一聴して圧倒的で
リアルな再現性を実現していました。

抜かりない電源構築に脱帽です。

 

 

皆さまがこのままさらに進化すると
1年後の本イベントでは、
弊社試聴室の出音と再現性を
遥かに超えるお車が出現する予感です。

Car Audioの底なしの可能性と実力に
驚き、今後が楽しみでたまりません。

 

エントリーいただきましたお客さま
イベント主催者さま
販売店さま

このたびはたいへんお世話になり
誠にありがとうございました。

今回お会いできなかったお客さま
販売店さま
ぜひ次回お会いできるのを
楽しみにしております。

今後とも、よろしくお願いいたします。