ピアノ音を再現する調整のヒント!

 

いつもブログをご覧いただきまして
誠にありがとうございます。

本日のブログはCar Audio で
キチンと鳴らすのがもっとも難しいとされる
ピアノについて書かせていただきます。

 

皆さまはピアノの音を調整するときに、
何かの基準をもっているでしょうか?

私は帯域ごとの基音と倍音の関係を
頭で描きながらすすめています。

下記の表はピアノの周波数と
エネルギーバランスについてです。

例:
50Hzのエネルギー(0.3)は
65Hzのエネルギー(1)の
およそ1/3になるということです。

ご自身の車の音はいかがでしょう?

エネルギーバランスが異なる方が
多いのではないでしょうか?

音楽は人それぞれに好みがあります。
低音を持ち上げたほうが
気持ち良く感じる方もいると思います。

しかし、今回のブログはあくまでも
原音を忠実に再現する場合について
ご説明させていただきます。

 

まずは低音についてです。

私は以前から
『サブウーファーは量ではなく、
レンジが大切である』
とお伝えしてきました。

『50Hz以下の音量の小ささには
驚いて
しまいますね!』

ここでもう一度同じ表で確認してください。

 

このグラフからわかることは
50Hzよりも低い帯域の音
低音として感じているのは、
じつはドアのスピーカーから出ている
2倍音、3倍音であるということ』

私はCar Audio最大の難関は
「低音の倍音にあたる80Hz~200Hzを
どれだけドアからキチンと鳴らせるか」
であると思っています。

 

次は高音についてです。

ピアノの一番右の鍵盤(一番高い音)は
周波数が4168Hz(以下4.1KHz)と
決められており意外と低い周波数です。

この4.1KHzには
高い方の倍音が、ほとんどありません

「ゼロではなく10KHz付近に
倍音が少し存在するくらいです。」

この少しだけ存在する倍音こそが
ピアノの「ピ~ン!」という音の正体です。

 

4.1KHzの鍵盤の音は
「ボディーの響き鳴き!」という
言葉で表現されており、
55Hzあたりから基音の4.1KHzくらいまで
なだらかに減衰していきます。

しかし、「ボディーの響きや鳴き」は
60Hzあたりから500Hzに集中するため
ドアスピーカーのMIDをどれだけしっかりと
鳴らし切れるかが大きな鍵を握っています。

 

ここまでご覧いただけた方は
もう一度サブウーファーの調整をおこない
ピアノがバランスよく録音されている音楽
をお聴きください。

先日のブログのレディ・ブラックバード
おすすめです!

イコライザーをフラットにしてから
調整をはじめるのをお忘れなく!

MIDは厚くクリアーな音を目指してください。

TWはMIDとバランスがとれる程度に
そろえる所からはじめてください。

『きっと問題点がみえてくるはずです!』

ピアノの音を調整する際の
参考になりますと幸いです。