『肉の質感、木の震え、金属の鳴き。』

 

本日、試作品を組み上げ、さっそく機材へと接続してみました。

何時ものように、機材が暖まるまでは、音量を控えめにして、音を出します。

 

この時点では、音に集中する事もなく・・・眺めているのは、オシロスコープを通して見る機材の動作です。

 

今手掛けている複数の試作品には,全てに共通したコンセプトがあります。

『機材の能力や、録音されている音楽信号の質を超えるような、音の良さは求めない。』

『機材内部の回路の働きを妨げる、回路自身から発するノイズを出来るだけ除去する事。』

『回路が欲する全ての周波数の電力に余裕を持たせる事。』

そして、・・・・・・・

『機材が音楽信号を再現しようとする時に、瞬間的に要求する電力量に、どれだけ応えられるのか。』

 

昨日までの試作品と機材内部の動作を比べて見て、驚きます。!!

 

特に、SW電源波形の立ち上がり方が異常に見えます。

例えばドラムのように、強烈で瞬間的なアタック音を出すような楽器では、・・・・

『SW電源波形は・・・・音に合わせ、瞬間的に約2倍弱にまで拡大しています。』

 

果たして、この機材の動作の変化は出音の変化として現れているのでしょうか?

 

さて、いつものように、私の隣で歌って下さる方の曲を手始めにかけて見ます。

『やはり、通電もせずに、いきなり接続した事で低域は膨らみ過ぎで、だらしがない。』

『音は片側のSPに大きく振られ、張り付いたように聴こえます。』

『シンバルは、お世辞にもシンバルには聞こえず、聴いた事のない金属製の円盤を力いっぱい殴りつけているみたいです。』

・・・・・・『まぁ。予想していたこととは言え、とても悲しい音です。』

『まぁ、このアンプ・・・本気で鳴りだすまで40分位かかるしなぁ。放っておこう。』

 

・・・・・40分後 ・・・・・・・

その時に掛かっていたのは、パイプオルガン。

おもむろに歌い始める女性歌手。 ・・・・そして、耳を疑う!

『この女性の身体の厚みを感じる!』

この事を言葉で言い現すのは、少し難解かも知れませんが?

『身体の大きさや、胸から背中にかけての厚みが想像できる音!とでも、言いましょうか。』

今までは、喉の声帯から口までで歌っていたようにしか感じられない音!と、言いましょうか?

お腹から声が出ていて、横隔膜が震えていて、喉など一切震ずに、お腹の底から声が

ストレートに出ているかのようにしか聞えません!

 

『・・・・これが、プロの発声のしかたなのか!・・・凄い。』

 

しかし、パイプオルガンのように、一定の音圧で奏でられる楽器では、昨日までの試作品との差は無いように感じられました。

いや、天井高くで洪水のように渦を巻く音の密度が、増しているように感じます。

 

さて、『錯覚かも知れない?』と、思いながら実際の身長や身体の厚み、発声を知っている私の隣で歌ってくれるボーカリストの方の曲を掛けて見ます。

『・・・・・ヤバイ! ガタイの大きさや胸、腹の厚みが分かる! 殆ど、本人を想像させる身体が感じられる!』

声そのものは、やはり機材を通しているせいなのか、85%~90%位に感じますが、十分に本人だと理解出来る質である事に、驚きます。

 

バイオリンは、ボディーに刻まれた f 型 のホールの辺りが震えて音が出ているかのように

感じてしまいますし、ラッパは厚みを持った滑らかな金属の表面を通り抜け、音が飛び出してくるのを、

想像してしまいます。

 

そして、Take5 Ver,Third Technology   ・・・・・これが驚く!

『テレキャスターの音がしている!!!余韻が消えて行く方向が分かる!!今まで聴こえなかった細かなリフが聴こえる! Sax奏者が前後に歩いているよ!! ・・・ Bass奏者の人、指痛そうだね!!(#^^#) 』

『そして、全ての音にまとわりついている残響音が、厚い!』

 

さて、俄然!明日が楽しみになりました。

今夜は、機材を通電したままにしておきますので、明日には何らかの変化が見て取れる筈です?

 

それでは、又明日。m(__)m