間(ま)!

 

今日は、機材を信じ、今まで積み重ねて来た試作品達を信じ、プロと呼ばれるミュージシャンの方々が持っている

”音楽の間!”を再現する事にチャレンジしてみました。

 

つまり、音と音との間に流れる時間や空気や溜め!

『楽譜には書かれていない、そのミュージシャンの方だけが持っている、独得の間合い。』と表現して良いのでしょうか?

 

「あのね! その間合いを、電気で一体何が出来るんだ!」と、お叱りを受けるのかも知れませんが、

私は、真剣に再現できるものだと思い込んで、仕事に向かっています。

 

特に、『この”アンプ!”は、絶対に私の要求を受け止めてくれる筈だ。』と、思って居ましたし、積み重ねてきたものは裏切らないであろうと、信じて向かう事に致しました。

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さて、・・・・・この目の前に横たわる機材達にも、余り伸びしろは残されていない事は、予想できます。

『何をやる!』・・・いや、『何が出来る!』

しかし、何とか、何が何でも・・・・『後数%だけでも良いから、絞り出したい。このアンプの力を。』

 

朝から向き合うのはアンプの電源回路の動作のみ。

後、数%絞り出せるポイントを探し続け、徐々にピントを絞り込んでいきます。

 

その世界は、突然にやって来ました。

物凄く違和感を感じる音の張り、うっとうしく感じる程のON Mic気味の鳴り方!

『よし!この状態を信じて待つ。』

電源波形の形に変化は見られません。 しかし、今までよりも25mVだけ音が立ち上がった時の波形の高さが増しています。

%に換算すると、約12%程になります。

『1時間だけ、信じて待つ!』・・・・この時点で、椅子から立ち上がる事さえ出来ません。

目を閉じて、ただただ恍惚の瞬間が来てくれることを祈ります

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徐々に徐々に、目を閉じて聴き入る頭の中からSPの存在感が消えて行きます。

低域は量感の変化は感じられないのですが、物凄くタイトでピントの合った音に変化して行きます。

気が付けば、バスドラムはSPから一番奥に陣取り、演奏者と演奏者の間には今まででは決して感じる事が出来なかった、密度の濃い空気が流れています。

『楽器が痩せていない!嘘くさく、小さな楽器など何処にも存在していない!』・・・音の実在感が今までとは、桁違いです!

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『さて、来い! ・・貴方だけにしか出せない、貴方だけの音楽の間合いよ、来い!』

 

今の私の願いは、この楽譜に書かれていない”音楽の間”を正確に再現する事が出来たのならば、

楽譜に従い正確に演奏しなければならないオーケストラやJazzのビックバンドは、より正確さを極め楽しく、激しく、優しく、悲しく、

音楽を再現してくれる筈だと、信じています。

 

さて、・・・『出ました。 出てしまいました。』

この機材達は、私の願いを受け止めてくれました。 ・・・・どうしましょう。体中から力が抜けてしまいました。

多分、今夜は幸せな音が夢の中で奏でられると思います。

 

そして、明日の事は、明日考えさせて下さいね。

 

それでは、おやすみなさい。 m(__)m